(IT) Windows10でAppleデバイスを使う

以前のエントリーでキーボードはAppleに限る、とか書いて強がってはいたものの、最近、全角半角の切り替えがAppleキーボードの一番右上のEjectボタンでしかできなくなって、スペースキーの左右にある「英数」と「かな」キーがまったく機能しなくなってて若干不便には感じてた(告白)
これまでは、WindowsでAppleキーボードを使うにはApple Keybord Bridgeというフリーソフトを使っていた。Windows7の頃はまあまあ動いていたのだが、最近のアップデートしたWindows10では前述の通りイマイチな動作にはなっていた。2016年からアップデートされてないからしかたないか。

先日、ほぼ電源をいれなくなっていたMacMiniでつかっていたMagicMouse2をWindows10で使ってみようと思いたち、Bluetoothで接続してクリックはできるものの、背面を使ったスクロールができなくてがっかりしていたのだが、ちょっと検索してみたら、Bootcamp用のドライバーを落としてくれば使えるようになるよ、というサイトのを見つけて早速実行してみたらうまくいったので、MagicMouse2を使い初めていた。
数日経って、いや、ちょっと待て、これ、Appleキーボードのドライバとしても使えるんじゃないかと思ってやってみたら、予想通り正しく使えるようになったので、手順を共有しておく。

簡単にまとめておくと
(1)「7-Zip」というzipファイルを解凍できるアプリをインストールしておく
(2)Brigadierのダウンロード
(3)コマンドプロンプトでbrigadier.exeのあるディレクトリへcdして「.\brigadier.exe -m MacBookPro16,1」を実行

(4)エクスプローラーで「BootCamp\Drivers\Apple\」へ移動

(5)使いたいデバイスのドライバファイル(.inf)ファイルで右クリックしてインストール

というわけで、MagicMouse2に加えてAppleKeybord2011の「英数」と「かな」がちゃんと使えるようになった。ありがとうございます。
永年使ってきたApple Keybord Bridgeをそっとアンインストールしたなど。

(IT) facebookグループにspammerを混入させない方法

インターネットの歴史では、公開のコミュニティから派生して内容を特化したグループが発生することは、ずっと昔からのこと。
ニュースグループ(fjなんとかとかの時代)から、公開の大きなテーマでコミュニケーションしていた場所から特化して気のあった仲間がメールの交換を始め、いちいちメンバーを宛先に書くのが面倒くさいから、一つの宛先で複数に送れるといいよね、ということでできたのがメーリングリストで(諸説あります)、この流れは大変自然であるとは思う。
これらのグループには入会の手続きと、退会の手続きがあり、管理者がそれぞれの粒度で流通する中身を吟味し、話題の調整をしたりするのは、昔からあまり変わっていない。
みんな大好きfacebookにも「グループ」という機能があり、公開(メンバーでなくても見ることはできる)だったり、秘密(メンバーでなければ投稿は見られない)だったり、それぞれの設定で楽しんだり、コミュニケーションをしている。
オレもいくつかグループを運営管理しているわけだが、一番メンバーが多いのは「13年超車の重課税反対」グループだ。そして、メンバー数が1万人を超えると急にspammerが参加申請を送ってくるようになる。メンバーになって投稿すれば、かなりの確率で読まれるからだ。グループは元々、その内容に興味があって参加しているために、グループ内の投稿は読まれる確率が高い。上記グループでだいたい80%以上のメンバーはアクティブで、ほとんどの投稿を読んでいるようだ。
なので、広告っぽいものを投稿すれば、読まれることは多く、「誤って押す」場合も含めてクリックされることはあるようだ。

元々、無条件に入会を承認していたわけではなく、「規約に同意しますか?」にYesと回答してきた人だけを承認してきたわけだが、中身を理解していなくても、「ああ、なんかチェック欄があるけど、これはYesってすればいいやつだな」と日本語が読めなくても想像がつくらしく、日本の自動車税とは、まあ無関係であろう、海外のセクシーな女性も規約に同意して申請してくるようになった。便宜的には規約に同意しているのでモデレーターとしては、入会を許可するしかないわけだ。
それらの新規メンバーはなぜかzozoの前澤さんとスロットマシンの映った動画をシェアして来るわけで、その瞬間にブロックしてきた。
しかし、そのモグラ叩きも数が増えると、面倒くさいことこの上ない。
共同管理者のY氏の発案で、Noと答えたら入会を許可するような設問に変更したところ、これがだいぶいいフィルターになることが判明した。
「これまでに、ルール違反で他のグループを退会になった経験がありますか?」としたわけだ。
それでもこんな申請はわんさか(1日に数十件)は来る。

日本人っぽい名前だと、一応プロフィールを見に行くこともあるが、たいていはこんな感じ。

さようなら。

というわけで、「No」と答えないと承認しないメソッドはかなり有効、ということだ。

このあたりはフィルタがうまく効いた例なので、わかりやすくていいのだが、気持ち悪いというか、真意がわからない申請が来るようになったのも事実。

日本在住の日本人のアカウントのようだし、facebookに登録したのも数年前と、そこだけみると怪しくないのだが、この手の人々に共通する特徴はここ数年投稿がないか、プロフィールだけあってひとつも投稿していないか、ということ。多分、乗っ取られると思う。なので、名前のところもモザイクにしない。クレーム来たらモザイクします。
乗っ取られたら、こういうことに使われるんですよ、という警告も含めて共有できればと。

あと、もうひとつTIPSを。
せっかく絞った話題でやってるのに、スレ違いな投稿をする人が出てくる。なのでそういう人に「スレ違いです」として指摘すると大抵逆キレしてくるので、「その話題はこちらでどうぞ」とする逃げ道というか誘導先を作っておくと、キレられずに黙る傾向が強い。
オレが「13年超車への重課税反対」グループでノイズ除去のために作ったグループが「プリウスが嫌い」「ハイブリッド車の暴走や、ペダル踏み間違いの事故を考える」など。
こういうのを作って置くことによって、メインのグループのコミュニケーションの質を担保できる。

総裁による令和版を密かに期待してたりする。

(IT) jcomのメールサーバーの行儀が悪い

shirao.netというドメインを20年くらい前に取得して、主にメールでつかっている。
メールサーバーも最初は当時の所属会社にひっそり置いたSunのマシンにqmailを入れて稼働を開始し、その後自宅のSun Ultra10で稼働させていたが、震災の計画停電のタイミングでawsへ移行した。いったんOCNのCloud-nに浮気をしたものの、USリージョン閉鎖に伴い再度awsに戻ってpostfix化したりして。業界の人ならわかると思うけど、自分でメールサーバーを運用するというのはもう、無駄でしかない。
メールを使うだけならGmailでええやんけ、が正解。自分のドメインも持ち込めるし。
自分でメールサーバーを運用していると、攻撃パターンとか迷惑メールのトレンドを肌で感じることができ、少なからずシゴトに活かせるので、面倒だが、好きでやってる感じかな。
実家の両親にも最初からこのドメインのアカウントを使わせていて、メーラーはOutlookを触らせず、最初はAl-Mail、最近ではThnderbirdを使わせている。

ここ一週間くらい、実家の母(84)から俺のアカウントにメールが届かないという事象が発生していた。

同じドメインで同じサーバーを使っている俺も父も何事もなく送受信できているにもかかわらず、だ。
ログを見てみると、こんな感じでrejectしてた。

予想されるストーリーはこんな感じ。
(1)Thunderbirdのアップデートか何かでshirao.netドメインのSMTPサーバーの設定が飛ぶ
(2)その後の送信時に、回線のグローバルIPからJCOM回線と想定され、SMTPサーバーにJCOMのデフォルトが設定される
(3)母から俺あてのメールはshirao.netの中で完結するのに、なぜかjcomのサーバーらしきサーバーから飛んで来る
(4)そのjcomらしきサーバーはomta0014.jcom.zaq.ne.jpという名前でくる。(0014の数字の部分はその時々で違う)
(5)omta????.jcom.zaq.ne.jpというサーバーは正引きでIPアドレスを引けない
(6)ホコリ高き(笑)我がサーバーは正引きできないサーバーからのメールを受け取らない
(7)親子の断絶が生まれる
(8)余談だが、母のお友達のjcomユーザーのメールもrejectしてるが、全部jcomが悪いからね

俺のGmailのアカウントだとメールが届くので、それを使って「ThunderbirdのSMTPサーバーの設定を確認してくれ」と伝えたが、結局どこをどう見ればいいのかわからんと言われ、俺もThundebirdユーザーじゃないので、見ないとわからんということで、クイックアシストすることに。

普通の人なら、スタート>Windowsアクセサリ>クイックアシスト、と言えば、2秒で行けると思うのだが、84歳は一筋縄ではいかない。スタートメニューがなんだ酷いことになってるらしく、Windowsアクセサリに到達できない。作戦変更して「スタートで右ボタン押して検索でkuikkuと打つ」を電話で128回叫んでようやくクイックアシストの「支援を受ける」ボタンに到達。ここまで30分。
クイックアシストで母PCの中をみたら、ThnderbirdのSMTPサーバーはやはり、jcomのデフォルトに変わっていたので、shirao.netの設定に変更。パスワードを設定するところがなかったんだが、テスト送信時に認証のパスワードを聞かれ、無事に設定終了。母PCから俺のアカウントへのメールが開通した。クイックアシストで入ったら10分で解決。昔は、千葉県北部まで足を運んでたが、このクイックアシストは便利だし、感染防止にも役立つな、これ。それにしても年寄りはなぜスタートメニューが酷いことになるんだろうか。確かに酷かったけど、そっとクイックアシストを閉じたなど。

とはいえ、正引きできないサーバーでメール送信してくるjcomのサーバー、ダメだと思うぞ。きっと、届いてないメールたくさんあると思うんだが、大手プロバイダだし、確信犯ってことなのかしら。設計間違えちゃったのかしら。

(IT) 10月1日の東証の取引停止について

今日の東証の丸一日の取引停止に関してシステム屋の観点で考えてみた。
個人的に興味があったので、ニュースサイトの記述やテレビの報道はあえて観ず、Youtubeで東証の記者会見を全編観て個人的に考えてみた。

■原因特定の速さ
朝7時のバッチ処理の失敗でアラートがあがり、その原因がストレージ装置のメモリ不良であると特定されるまでのスピードはすごいと思う。常識的に考えれば、物理的に回転しているディスク装置と違って、メモリが壊れることはまあ、想定できない。しかしその早い特定に従って9時前の段階で10月1日の丸一日の取引停止を判断したことは尊敬できる。これはソフトウエアのバグに関しては潰しきった自信があって、原因はハードウエアの障害に絞って調査したからだと勝手に想像している。

■フェイルオーバーの失敗
だいたい、テストではうまくいくけど、この手の障害発生時の自動的な復旧処理はまあ失敗する(笑)。某クラウドのデータベースSaaSのフェイルオーバーの失敗で大障害が発生し、謝り侍とクレーマーを演じた身としては、同情を禁じえない。なぜかDBのフェイルオーバーは失敗するし、RAID構成のディスクは復旧できないし、バックアップデータはリストアできなかったりする。なんでそうなるか?マーフィーに聞いてくれとしかいいようがないが、謝るのはオレ(たち)。

■経営サイドの英断
今回の丸一日の取引停止が与える経済的損失とか影響はオレには関係ないので、ここを論じる考えは全くないのだが、朝7時の障害発生を受け、その重みとリスクを勘案し、早いタイミングで一日取引をやめると判断した経営サイドは素晴らしいと思う。多くの経営サイド(事業推進サイド)は1秒でも早い回復を要請し、多少のリスクを飲み込んで事業の再開を優先するが、今回の障害において東証の経営サイドはシステム上のリスクを理解し、損害や批難を顧みずサービス停止の判断をしたことは、まさに英断と言えると思う。

■技術責任者の内容理解
記者会見で社長の右隣にいた技術責任者はメモをほぼ見ず、自分の理解を自分の言葉で話し、質問に答えていた。これでこそ責任者だと感じた。尊敬している。10月2日の稼働に関しては有人監視にて対応ということだったが、人がいてもダメなモンはダメで再発はするが、対応速度が早く手順が確立しているので、対応が可能ということなのかと思う。

■質疑応答での記者の質問
「私はシステム的なことはよくわからないのですが」と前置きをして、ストレージ装置のメモリがどういう役割をしているものかを勘違いした質問をする記者のなんと多いことか。チコちゃんに叱られて来い。一日の停止の経済的な損失ではなく、障害を抱えたままでの稼働による損失とのトレードオフを考えたことがあるのかとマジで問いたい。記者会見の全編を観た後で、いくつかのニュース番組の扱いを確認したが、東証の真意が伝わるものとは到底思えなかった。しかし、メディアが曲解し、切り取って報道することを前提に、真摯に記者会見において発言される東証の姿勢については、評価したい(上から御免)。

■まとめ
「デジタル社会」とは、システム障害によって、リアルな生活に影響が出ることと強く感じた。
今回は証券取引が一日止まった「だけ」だけど、将来、システム障害があって、電気が何日も来ないとか水道が止まるとか生活インフラの不安定さにつながるリスクはあるわけで。それをどこまでリスクを減らせるか、といのがシステム設計者の使命(システム開発者ではないことが重要)。東証の社長が言っていた通り、富士通はベンダーではあるが、サービス継続の責任は東証にある、というのと同じで、システムのベンダーがどこだろうと、サービスの主体はサービス事業者であることを再認識した事象ではあった。
そして、日本の立法や行政のITリテラシーの低さの一因はテレビ新聞などのメディアのITリテラシーの低さにあると痛感した会見でもあった。

珍しくつまらないエントリーを書いてしまったw

(IT) お世話になります

「お世話になります」:これから取引をするかもしれない会社へのメールの書き出しの定型句
「お世話になっております」:既に取引のある取引先へのメールの書き出しの定型句

という違いがあると指摘され、愕然としている55歳(告白)。
主に接客業などのサービス業においては常識らしく、入社時研修で覚えるべき項目とのこと。
これまで、何の疑いもなく、取引があろうがなかろうが、「お世話になります」しか使ってなかった。みんなどうしてた?
常日頃、メールの件名がどうだ、成増がどうだとえらそうに書いてるクセに知らなかったことがあったとは誠に恥ずかしい。恥ずかしい記念に晒しておく。ああ恥ずかしい(棒)。

知らなかったくせに反論するわけではないのだが、マナー大好き日本人は勝手にいろいろなルールを設定して魔女狩りをしてきた感じがしないでもない。
社内を宛先としているメールの頭に「お疲れ様です」とつけるのも同じ。それ意味あるか?って思ってるから、つけないようにしてる。
電子メールという後発のコミュニケーションツールにおいて、レガシーなツールである「電話」で運用されていた(なんとなくやってきた)マナーをそのまま適用したのではないかと推察する。「お世話になります」も「お疲れ様です」もそもそもは電話マナーだよねえ?

さらに新しいツールであるLINEやSlackやTeamsでは「お世話になっております」も「お疲れ様です」も書かないのが主流だし、「件名」も存在しない前提でコミュニケーションが成立しているし、それでも電子メールからのシフトは進んでいる。社内だけではなく取引先とも。
だからといって新しいツールでの新しいマナーを古いツールへ適用することは、理屈はどうあれ、社会的信用のためには、避けるほうが無難であることは理解する程度に歳は取ったわけで。

そんなわけで、自分に言い聞かせるために再度書いておく。
「お世話になります」:これから取引をするかもしれない会社へのメールの書き出しの定型句
「お世話になっております」:既に取引のある取引先へのメールの書き出しの定型句

(意訳:土下座する大和田常務の顔で打っていると思ってください)