(IT) 自宅からSharepoint Online上のファイルが開けない・保存できない件の意外な理由

犯人を最初に書いておくと、犯人はOCNとマイクロソフト笑。
会社がツールとして選択しているのはMicrosoft365。数年前までちょいちょいトラブルがあったから365じゃなくて364だとか363だみたいな話は過去のものになって、だいぶ安定してきたような気はする(上から御免)。
ところが、会社支給のPCを自宅のLAN経由で使う時に限って、Sharepoint Online上のファイルの読み書きに著しく問題が発生し、作業効率悪化の一因となっていた。まあ、老化による能力の低下も否めないものもあるが、とにかくイラつく問題だった。これが、まったく開けないとかまったく保存ができない、となれば根本原因も逆に判定しやすいし、対応もできたのだが、何回か操作すると開いたり保存できたりしてしまうという状態だったのが困りものではあった。
ブラウザから、目的のファイルを選択し、三点メニューから「開く」>「アプリで開く」とやってもファイルがみつからないとかなんとか言って開けてくれない。

何回かの操作のすえ、ようやく開いた後で、編集結果を保存ボタンで戻そうとしても「アップロードの保留中」とか「保存中」で止まって「保存済」にならない。これも何回か保存動作を繰り返すとようやく「保存済」となる。慣れはしたものの、時間に追われた作業の場合は、大変イラつく現象だった。
自宅での会社支給のノートPCの接続は、電源供給+外部モニタ用HDMI+有線LAN+外付けマイク用USBをUSB-C一本でまかなえるUSBハブを使っている。このハブが容疑者①だ。

違う製品だが、過去にケーブルが劣化して中で断線したらしく、PCが突然シャットダウンというかハングするみたいな現象に見舞われたこともあった。このケーブルが劣化した中華製に懲りたので、今つかってるのはちょっとお高い日本ブランド(でも結局made in china笑)

USBハブに刺さっている有線LANは1000Baseのスイッチングハブを経由してNTTのルーターへつながっている。このハブと途中の経路のLANをケーブルが容疑者②。ちなみに途中のケーブルは全部自作のCategory-6なんで容疑者ではある笑。そしてルーターの設定が容疑者③ということと考えていた。
まずは容疑者①の調査だが、これはスイッチングハブからPCの有線LANポートへ直接接続してチェックして現象に変化がないことを確認したので、容疑者①は無罪。そして、容疑者②についてはHUBやケーブルにはインテリジェンスがないので、可能性は低く、通信速度は平均して700Mbpsから800Mbps出ているので、いったん無罪。最後にルーターは設定項目はないが、唯一IPv6の接続をonにしていたものからoffにしたが、これも現象に変化がなかったので暫定無罪。というわけで、手元に容疑者がいない状態になったところでAIさんに質問してみたわけだ。
上記に加え、ISPはOCNという情報も付け加えて聞いてみたら、第一容疑者はOCNだったでござるよ。

なんと、OCNとマイクロソフト相性悪いんじゃん、というか、マイクロソフトがIPv6の扱いが下手ってことか。そして、ルーターだけIPv6をoffにしてもクライアントPC側でもoffにしておかないと、結局IPv6で通信してしまって障害が発生するということらしい。現象としてはドンピシャでこれ。

というわけで、会社支給のノートPCのイーサネットアダプタのIPv6をオフにしたところ、現象が嘘のようにでなくなった。もう、チェックボックスひとつにことで、こんなに変わるんだから、パソコン怖い笑

それにしても2025年にもなって還暦にもなって(関係ない)、ISP(Internet Service Provider)とマイクロソフトの相性でトラブルをくらうことになるなんて、想像してなかったなあ。

(IT) スイッチとは


「L3スイッチ」が出始めてから、LANの分配機のことを「スイッチ」と呼ぶ人が増えて来たと感じてはいた。
20世紀にソリトンシステムズという会社に在籍していた頃、その会社では自社ブランドでスイッチングしないハブを12万8千円で売っていた。10Base-Tが出始めでまだまだハブもそんな価格設定の時代からネットワーク関連の仕事をしていたわけ。有線でも10Mの時代w
なので、スイッチングして速くなったハブはすごいなあ、と感心したりもしていたわけ。
そして、そうこうしているうちに、家電量販店でも小型で100Mとか1Gのスイッチングハブが1980円とかで山積みで売られるようになったのを見て、時代は変わったなあとしみじみしてたりもしておったわい笑
そんなインターネット老人会な俺は最近仕事場で、みんなが「スイッチ」と呼ぶの若干違和感があって、職場のドキュメントに確信犯的に「スイッチングハブ」と書いたら、若いマネージャーから速攻指摘されて、「シラオさん、スイッチングハブなんて書くと一気に安いご家庭用の機械みたいに聞こえるから、スイッチって書いてください。今どき、L2もL3もスイッチですよ」と言われ、修正はしたものの、納得はしてなかった(それが老害)。
こっそりAIに聞いたら、基本、「スイッチ」が正解でスイッチングハブはご家庭用か小規模オフィス向けの機械のことを指すことになったようだ。そしてハブに至ってはすでに死語になっているとのこと。いやあ、完全に時代に置いていかれてたわ。

「スイッチ」といえば、開閉装置のことだわいっ(遠吠え

(IT) 今どきの若者は未経験でも1ヶ月の研修でクラウドを駆使できる(驚)

妻の元教え子だった女性25歳。
大手飲食チェーンのお店で店長までやって働いてたけど、IT業界へのJOBチェンジを決意してハロワの若者の就業支援サービスを受けて晴れてこの4月から「未経験歓迎・研修3ヶ月」なる会社へ正社員で就職。いやあ、適当に研修してあんましわかってないうちに辛い現場に押し込まれたりしたら可哀想だなあ、とかぼんやり思ってた。言い換えると基礎知識なしで業界違いの人を研修するなら3ヶ月って短いよな、と思ってたわけ。
ところが。GW中に他の元教え子達とウチに遊びに来て、ちょっとしゃべったら「AWSのVPCにWebサーバーたてて、イメージ取って2つ目のサーバー立ててから元のサーバーにTeratermでSSHしようとしたら、『接続が拒否されました』って言われて接続できなくなってタイムアップしたところが私のGW前の成果です(キリっ)」と淀みなく話されてびっくりした。
デジタルネイティブというか、そもそもクラウドとかWebサーバーとかアプリとか普通に使ってて、なんとなく技術的背景も想像ついてる子は専門的な学習が最小限でもそこそこの戦力に仕上げるのに時間いらなくなったのかあ、とびっくりした。オレが新卒の研修やってた頃の若い人達って若いとはいえスマホ出始めの頃だったし、クラウドもなかったことから考えると、背景がだいぶ違うんだなあ、と本当に驚いた。
併せて読みたい:「(IT) 無限Wifi」(2014年の記事です)

(IT) ソファーで使うためのキーボードをクラファンで買った

インターネット老人会を自認しているので、いい歳ではあるがガジェット(妻から見れば「変なおもちゃ」)好きである。
ジャイロ内蔵でマウスいらずのちっちゃいキーボードがクラウドファウンディングで定価1万円予定が7000円ちょっとで買えるというので買ってみた。普段使っているPCで使う気はまったくなくて、リビングのテレビに接続してあるMacminiでNetflixとかYoutubeとか観るのにマウス操作しなくてよくなるなら便利かも、と思ったのが買った理由。
(というのも妻向けの言い訳で、本当はただ単におもしろそうだから、が本意w)

1月に注文して4月下旬に到着は予定通り。中国生産と書いてあったので、前回のPCの一件の時はこれもちょっと心配になったけど、無事に届いた。
開封して驚いたのはその小ささと軽さ。バッテリー内蔵でこんなに軽いのか?と思ったけど、今どきイヤホンもバッテリ内蔵でもあんなに軽いんだから、そんなもんかと納得したり。そして、まずは充電。充電ケーブルは付属してなかったけど、USB-Cの充電ケーブルはいくらでもある笑ので全然OK。
そこそこ充電できたらとりあえず、PCデスク上のいつも使ってるiMacに接続してみる。取説に従ってペアリング完了。認証コードの入力みたいなセキュリティは無し笑
思ったよりもジャイロの感度がよくて、カーソルの動きも直感的でなかなかいい。ほうほう、こういうことか。
ただ、この時点でちょっと気になる点があった

(1)マウスボタンの位置
ポインターの動作は思ったよりも快適はあったものの、ポインターを画面上の押したいボタンの位置まで持っていって、マウスであれば左ボタンを押す操作になるのだが、このキーボードだけを使っている場合はこのボタンを押さないといけない。

右手の親指でこのボタンを押そうとするとどうしてもキーボード本体が動いてしまい、狙ってたボタンからポインターがずれるという現象が発生する。なので、左クリックしようと決意した段階でこのボタンの上に適切な指を乗せた状態で固定してポインターを移動させ、キーボード本体を動かさないようにボタンを押すというなかなかなテクニックが必要になる。ちなみに右ボタンは赤丸の右隣のボタン。なので、右ボタンをクリックしようと決意s(以下同文)。

(2)全角/半角の切り替え
もともと、このキーボードで文字入力をすることを想定してないのはコンセプト通りではあるものの、NetflixでもYoutubeでも検索する時は日本語入れるよね、ってことで全角/半角を切り替えたくなるのは日本人の性ってことかしら。中華製品なので、当然そんなボタンはない笑
試行錯誤の結果、MacOSとiOSの場合は「CTRL」を押しながら「スペースキー」を押すと切り替わり、Windowsの場合には「ALT」を押しながら「A」を押すと切り替わることがわかった。


いずれにせよ、このキーボードでキーボードを動かさずに2つのキーを同時に押すのはこれまたテクニックが必要だ。全角/半角の切り替えなので、多少ポインターが動いても問題ないケースもあるが、それでもなかなかアクロバットな感じになる。そして、MacOSで探しているときに見つけた「CTRL」の位置。もう、CAPS Lockとの位置が違うだけでも大騒ぎになる(諸説あります)のにエンターキーのすぐ左にあるのは新しいな笑
さらに、Windowsの場合は「~」(チルダ)がその機能に割り当てられているようなので、この記号を出そうと思ったら日本語で「チルダ」と打って変換しないと出せない仕様のようだ。
冒頭書いた通り、このキーボードで日本語をガシガシ打つということは想定していないのは百も承知ではあるのだが、なにげにストレスではある。

PCで使うのが間違ってるのかもしれないと思い、テレビにつながっているMacminiで使ってみることにした。
確かにPCで使っているよりも使い易い気がするのはあれか、画面が遠いからか。ジャイロの動きも画面との距離が近いPCで使った時よりもさらに快適に感じる。なるほど。
商品コンセプトにある通り、このキーボードはソファーに座って遠くの画面を操作するためのものと割り切れば、まあまあ価値があるのかもしれないとは思った。マウスのボタンを押したいという欲求も、全角/半角を切り替えたいという欲求もPCの画面の前にいる時よりも格段に低いということもあるのだろう。もうちょっと使ってみて気がついたことがあれば、追記しようと思う。

結論:商品はそのコンセプトに合った使い方をすること。コンセプトにない使い方をして文句を言ってはいけない。

(IT) 中国通販にご注意(返金はされた)

AliExpressという通販サイトがあって。個人的にはTEMUよりは信頼できると思ってた。日本語でいえば「アリババ特急通販」だな。
ちょっと前にネタTシャツを買った時はまったく問題なく到着したので、騙されるとは思ってなかったよ。
正確に言うと騙されそうになったけど、クレームして返金してもらった、という話。

2月のある日、友人がミニPCの半額キャンペーンを教えてくれた。

CPUがRyzen7、メモリ32GB、SSD512GB、Windows11ライセンス付きで2万円、だとぅ?ちょうど自分用のPCがWndows11非対応の旧さだったし、妻のPCもだいぶ旧くて、こっちもWindows11非対応だったので、即日家庭内稟議の末、2台購入の許可を得た。2月24日だった。
注文後にサイトで確認すると順調に出荷準備がされているかのようだった笑


3月上旬の到着予定日になってもステイタスは出荷準備中のまま変化なし。おいおい、中国から送って来るなら出荷したり空飛ぶか海渡って通関して、みたいな処理があるんだから、「出荷準備中」のままってどういうことよ。というわけで、Aliexpressのサイトのチャットで問い合わせをしてみる。
翻訳ソフトごしのチャットなので、日本語がたどたどしいのと、定型の文書を組み合わせて送ってくるだけなんで、要領を得ないやりとりもあったが返答の内容としてはこんな感じ。
「注文ありがとう。私達のツールからみると商品は順調に出荷準備中のようね(それ、こっちも見てますけどー)。ほら、あなた、ここは中国よ。大陸なの。いろんなことがあるわ。出荷が遅れたりもするわよ。もう、カリカリしないで。2週間くらい様子を見るのが大人ってものじゃない?」みたいな内容(もうちょっと言葉遣いは丁寧だし単語のチョイスもちゃんとしてたけど、まあ、先方のオペレーターが現地で打ってるのはこんな文書と予測笑)
DHLのトラッキング番号もあったので、DHLのサイトでも確認したら、なるほど、番号だけ取って出荷してない。悪質だ。

とはいえ、オレは「日本人の紳士的ないいお客さん」なので、実際はだいぶカリカリしたものの、一応2週間は黙って待った。しかし、やっぱし出荷準備中のまま。こらっ。
Aliexpressのチャットで再度クレームをして「紛争」というステイタスへの変更を依頼した。一定期間経っても変化がなければ返金されるための第一段階をスタートしたということらしい。4月1日になっても商品が届かなければ返金される、と言っていた。あんまし信用してないけど笑
こっちは3月上旬にはPCが来るつもり満々だったのに、面倒くさいことになってPCが到着しないので、我慢しきれずにAmazonで同じものをひとつ注文した。これは翌日到着したよ。ニッポンありがとう。(妻のPCは使えなくなるまで使うことにしたので今回購入は見送り、ということになった)
万が一中国から発送されて到着しても、その分は転売すればいいかと思ってた。


値段は定価だから4万円弱くらい。それにしても安い。Officeは自分でなんとかしないといけないけど、余計なアプリが入ってないのがいいね。キーボードもマウスもついてないけど、そんなもんいくらでもあるし、どうせSynergyでつないじゃうから設定終わったらキーボードもマウスもつけないしな。

旧PCとのサイズ差がすごい笑
2007年製のHPのハーフタワーにメモリ増設したり、SSDに換装したりして使ってたんだが、この体積差で性能はほとんでお同じなんだもんなーすごいなー(棒)
こっちのセットアップはサクサクと終わってでっかいHPのマシンは退役してもらった。万が一の時に使うようにして、火を落としてコールドスタンバイとした。ファンの音が消えて静かになったのと、部屋が寒くなった気がするが、これから暑くなるシーズンなのでそこは前向きに捉えよう。
並行してクレジットカード会社にも「調査」を依頼して、キャンセル処理を進めてはいた。
4月1日になってやっぱり「出荷準備中」なので、またチャットで連絡して「返金」ステイタスに進めた。これ、連絡しないと「紛争」のままで、揉めてはいるけど出荷もされなきゃ返金もされない、ってことみたいね。とにかくチャットで連絡してログを残しておくことが大事みたい。
というわけで、4月3日に返金される、という通知を受けるところまでは到達した。


カード会社のサイトでも返金が確認できた。
カード会社のコンタクトセンターと連絡を取って、カード会社側での調査依頼は取り下げることとした。

やはり、明らかに安すぎておかしいものには手を出さないということ、手を出してしまった場合は注意深く観察をすることが肝要という当たり前の教訓を再度得たということかな。
さて、次は何を買おうかな(それがいかん